こんにちわ!!ぽん太です。
米国のダウ採用銘柄でもあり60年連続増配で人気の3Mですが最近決算も不調で、手放す人も増えています。しかしながら、今あえて買い増す理由はないですがそこまで悲観的に考えなくても良いのではないかと思っています。その理由を記事にしていきたいと思います。
余談ですが私は、経営関連の数字に関しては死ぬほどやらされたので数字分析がとても嫌いです。数字はその会社や事業の状況をハッキリと表しますが、見なくても状況を見ればわかるだろってことも多いので。そして状況をハッキリ表している数字を持って経営幹部に報告に行くのがどれほど嫌だったことか・・・。
3Mが不調で株価が大きく下落。
3Mは2018年に最高価格を付けてから大きく下落しています。その理由は、米中貿易戦争という外部要因での中国経済の失速と、景気のサイクルで製造業が不況に陥っている2点だと考えています。元々資本財セクターにあたるので、景気サイクルで業績が大きく波を打つ銘柄ですね。長い期間で見てみるとVISAのようなきれいな右肩上がりではなく、過去にも波を打っていたことがわかるかと思います。
2019年3月期の決算を確認する
純売上高は前年同期比2%減、通年売上高見通し(為替の影響除く)は1-1.5%減と黒字にはなっているものの芳しくない成績でした。株価は翌日に5%超下落しました。
3Mの売上の内訳を見ていくと、セーフティ&インダストリアル、トランスポーテーション&エレクトロニクスの売上が顕著に悪く、ヘルスケアとコンシューマーの売上がしっかりと伸びていることが確認できます。このうちのセーフティ&インダストリアル、トランスポーテーション&エレクトロニクスが資本財と呼ばれる外部環境に大きく依存する景気敏感なセクターであり3Mの売上の約6割がここに集まっていることがわかります。下落している2つの分野は企業投資が活発になれば一気に儲かるし、企業の投資が抑制されれば一気に儲からなくなる。そんな外部要因に左右されやすい事業に見えますね。
去年まで儲かってたのに今年はお客さんの投資抑制で急に赤字になるなんて言うことは私も経験しました。こればっかりはBtoBのビジネスをやっている以上避けて通れない道だと思います。
次に、地域別のスライド。
何よりも中国の売上減少が大きく米中貿易戦争と中国の景気減速の影響が大きいのがわかるかと思います。アジアパシフィック地域と米国での売上が大きいのでここが-になってしまっているのが決算に響いていると考えられます。
製造業の景況を確認する。
また、米国の製造業指数を見てみると2015年に現在と同じように50を割込みましたが、この時に同じように3Mの株かも160ドル後半から130ドル後半まで落ち込み20%近い落ち込みを見せました。このように2019年10月は9月よりも改善しましたが、未だに50を割り込んでいるところを見ると、現在株価が値下がりしているのは、過去何度も起こったことと私は考えています。
3Mの状況まとめ
・米中貿易戦争と中国の景気減速の影響をモロに食らっている
・景気循環のサイクルで米国でも2018年以降景気が悪化している。
・上記の2点から主力地域の米国と中国の両方が減速しているため業績が大きく悪化した。
3Mは買いなのか?
私はあくまでも通常のサイクルの中で起きている赤字だと考えて買いだと考えましたが、半分はギャンブル臭いところもあるので、あえて買う必要はないと思います。個別銘柄を新規で買うのであれば、MSFTなどの現在も好調である銘柄を購入するほうが良いと思います。
(私がMSFTを買わないのは、ITセクターが大きくなりすぎるのと趣味・趣向の問題でMSFT超優良だと思います。)
しかしながら、既に3Mを持っている人はあえて今売る必要もないんじゃないかな?と考えています。こういった景気循環の中でもしっかりと60年以上増配をしてきた企業なので、必要以上に悲観的になる必要はないのではないかなと思いました。
製造業PMIが50を超えて米中貿易戦争がひと段落しても、売上減少が止まらなかったらヤバいと思います。
自分以外にはS&P500などの優良インデックスを勧めるのであまり個別銘柄について書くことはないのですが今売ってしまったらもったいない気がしましたので記事にしました。ホールドが怖い方は ゆーたんさんの3Mの記事 や ぺんたごんちゃさんの3Mに関する記事 を参考にされると勇気づけられると思います。
※すみません。勝手にリンクを張らせていただきました。
3Mについては売却の予定はないですね。長期で保有します。
本日は以上です!!