こんにちわ!!ぽん太です。
私の知り合いで投資をしている人は多くが積立NISAをやっています。iDeCoはぼちぼちという感じですがまずは始めやすい、つみたてNISAから始めている人が多いですね。その中でも皆さん米国以外に新興国系の投資信託を購入しているところをよく見るのですが、新興国市場への考えを書いていきたいと思います。
つみたてNISAに新興国を入れるべきか?個人投資家が解説します。
この図は新興国市場の代表的な指数である「 FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」をベンチマークするバンガード社のVWOとS&P500インデックスの比較です。2000年代は新興国の方が大きくパフォーマンスを出していて、米国株は全体的に不調な時期がありました。しかしながら2000年後半のリーマンショックの際に大きくパフォーマンスを落とした後2011年くらいからは米国株に追い抜かれて、今現在は米国株の半分くらいのリターンに収束しています。
正直どちらに関してもよい時期と悪い時期があると思っていて、2000年~2010年は新興国に人気があり、2010年以降は圧倒的に米国市場が盛り上がっています。どちらもよい時期と悪い時期がありますが、2000年から見ると米国が勝利している状況ですね。
新興国のインデックスVWOについて
市場 | VWO | ベンチマーク |
中国 | 35.20 % | 35.30 % |
台湾 | 14.70 % | 14.70 % |
インド | 10.90 % | 10.80 % |
ブラジル | 8.60 % | 8.60 % |
南アフリカ | 5.30 % | 5.30 % |
組入上位の市場構成比率(株式の場合)純資産総額に占める組入上位の市場構成比率は約 74.7 % |
新興国に投資するというのは、基本的には広義の意味で中国に投資することになりますね。中国と台湾で時価総額の半分を占めています。次いで、インド、ブラジルなどが並んでいます。
上位組み入れ銘柄 | |
1 | Alibaba Group Holding Ltd. |
2 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. |
3 | Tencent Holdings Ltd. |
4 | China Construction Bank Corp. |
5 | Ping An Insurance Group Co. of China Ltd. |
上位組み入れ銘柄を見ていくと、アリババ、TSMC(世界のCPUなどのチップを製造)、テンセント、中国建設銀行、中国平安保険と上位5位に関してはすべて中国系の企業が占めます。TSMCは台湾のCPU、メモリ、GPUなどを製造している半導体のメーカーですね。新興国というとすごく広い範囲を指しているように感じますが、その約半分を中国と台湾に投資することになります。
新興国のリスク
一番強調しておきたい点は、これですかね。
経済成長をしているから購入したい、儲かると思う人もいるかも知れませんが実は経済成長率は必ずしも株式投資のリターンになるとは限らないというところです。例えば中国は、1993年から2011年の間、9.3%の高い経済成長率を誇っていましたが、ドルベースの投資リターンはなんと、-5.7%でした。経済成長の中で新規銘柄が時価総額を増やしていたり、経済成長の果実が株主に落ちない(消費者や政府にいってしまう)ケースがあったりと投資家のメリットが実はないケースというのも存在するのです。
インフレしているので現地通貨も下落する傾向もありますよね。もちろん経済成長が株式市場にとってプラスであることに間違いはありませんが、それだけの要素でリターンがあるとは限りません。
経済成長率というのは、毎年予想が出ているわけですから毎年10%で経済成長が予測されている国というのは事前にそれが織り込まれた価格になっています。10%成長の前提で株価が決定しているわけですから、これが5%になると当然株価は経済成長をしているのにも関わらず下落します。これは企業の決算でも同じですよね。逆に1%しか成長しないと思われていた国が2%の成長をすれば株価は伸びるわけです。
その外にも、中国で起きている香港の問題などにみられる政治不安があったりとスリリングな投資になるんじゃないかなと思います。リスクが高い(リスクもリターンも大きい)投資になるんじゃないかなと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?私は経済成長率が株価上昇に直結しないと言うのは、調べて知ったときは意外でした。それでも経済成長自体は株価にとっては+なわけで期待を超える成長をすればリターンも大きいと思います。
私としては、良い時も悪い時もあるし自分が調べて信じた国、地域、銘柄に投資をするのが一番良いとは思います。米国+新興国で行くなら全世界分散のインデックスをベンチマークしたVTを買うのがいいんじゃないかなと思っています。いろいろと健闘した結果、私は米国1本で行こうと考えています。
それでは皆さん良い投資ライフを!
本日は以上です!!
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